Profile
98年、高校の文化祭バンドとして結成し現在にいたる。
ストーリーテリング的な奥行きのある歌詞を包むように歌う透明感のあるヴォーカル。
一曲一曲に背景を与えるような、ジャンルを越えてボーダレスに展開するスケールの大きい楽曲で、他にない世界観を追求している。
Lumi (Vocal)
ムーチョ (Guitar)
佐々木久夫 (Guitar他)
聴き終えた時、あなたは気付くだろう。探し求めていた大切なもの…実はそれが、すぐそばにあるんだってことを…
シャーンノースのここに至るまでのエピソードを探っていくと、ひとつのキーワードに行き当たる。 それは…三人が共に奏でることの「必然」である。アマチュア時代、確かなステージ・アクトとレベルの高い曲作りで頭角を現していた彼らは、2000年、自らの限界を感じ、解散する。普通、ここで物語はジ・エンド。
しかし続きがあった。
それから4年後、 ギターと楽曲担当の佐々木は、ある友人から頼まれる。
主催するイベントで、その日だけでいいから演奏してくれないか…
しかし彼は、
「かつての楽曲をやるにしても、当時のメンバ−が揃わない限り不可能だろう」
と考える。 その頃、佐々木ともしばらく音信不通だったボーカルのLumiのところにも、その友人から手紙が届く。
そして、その文面が彼女の心を揺さぶった。
「もしイベントの日が不可能なら、おじいちゃん、 おばあちゃんになってからでもいい。復活を願っている人がいることだけは忘れないで…」。
そして、久しぶりに三人が集まった。声や楽器を響かせながら、もうひとりのギター担当、ムーチョは気づいた。あれから4年、バラバラに音楽活動を続けているうちに、それぞれが成長していた。
「いまならの自分達なら、あの時の壁を乗り越えられるかもしれない…」
そして彼らは復活を遂げ、その年に全国規模のオーディションにエントリーし、見事に決勝まで進み、再び注目される存在に。そしてLumiは痛感した。 この4年間、一人だって歌うことなら出来た。
「でも、三人が一緒だからこそ、自分の本当の歌がうたえるんだって分かった」。
ボーカリストとして格段に成長したLumiを目の当たりにして、佐々木のソング・ライタ−としての意欲にも火がついた。
「彼女に触発されて、イメージがパーッと広がって、そのとき、色々な楽曲が生まれました。そのなかでも、 再スタートならこの曲かな、と…」
そんな経緯を経て、いよいよ我々に届けられることとなったのが「final your song」である。まず印象深いのは、歌に様々な背景を与え、そしてサビへと駆け上がるあたりでは、強靱な生命力を感じさせるLumiのボ−カルだ。彼女は言う。
「歌詞のなかに“♪愛はいまここに”というフレ−ズがあるんですけど、 それが確かにそこにあるんだってことを気づかせたい…叫びにも近い想いで、歌いました」
今回のシングルには、ほかにも2曲、「キャロラン」と「線香花火」が収録されている。「キャロラン」は彼らの音楽的なル−ツのひとつにアイルランドの音楽があることを示す、フィドルなども加えられた編成で、確かな演奏力が発揮されている。 Lumiの歌声の少年性も魅力だ。一方の「線香花火」は、日本の夏をしっとりと描く。
ある偶然から再び導かれた「必然」それを三人は手放さず、この先も歩んでいくことだろう。お互いがお互いのこと、確かな気持ちで“You are the One”(「final your song」の歌詞より)と認めながら─
小貫信昭





