眠れぬ夜に怪を語れば。。2

ちょうどこんな暑い時期だったとおもいます。

大学を卒業して一時期、東京の練馬に住んでいたことがありました。練馬という土地はもちろん都会ではありますが、まだ畑とかもちらほら残っているような所なんです。ただ僕が借りていた部屋は駅からすぐの1ルームでした。

その日はとても身体が疲れていました。

夜遅く帰宅して、すぐ寝てしまったように思います。僕の場合、身体が限界まで疲れてるとき、よくアレが起るんです。その時も今日は来るんじゃないかな、という予感がしていました。

カナシバリ。。

といっても、これは生活が不規則なひとには起りやすい半ば生理現象のようなもので、身体は完全に眠っているんだけど頭は起きている状態なんですね。僕も中学ごろからかかるようになって、だから金縛りが起っても「あぁ、またか」くらいでそこまで狼狽えることもない。まああまり気持ちいいものではないですけど。。そういうときは慌てず何もせず、身体が動かせるようになるか、また眠るまで待っているのが一番です。

ただその日だけは違いました。

なぜか動悸が速まり、耳元で特有のキーンという音がとても大きく、すごく違和感を感じて不安になりました。それから、、、ベッドが揺れだしたんです。

こんな時に地震かっ、と思ったんですが揺れ方がハンパじゃない。ものすごい勢いでグラグラしてます。金縛りにあってる時ってなぜか目だけは動くんですよね。これがまた怖いんですが。身体が動かないので、家具が落ちてきたらヤバいと思って、部屋を見渡しました。すると、、

部屋は揺れてないのです。壁に掛かっている楽器も揺れてません。僕が寝ているベッドだけが、激しく揺さぶられているのです。まるで誰かに掴まれているかのように。。

これは本当に恐怖でした。その後のことはよく覚えていません。ただ、次の日友人の誰に尋ねても、昨夜大きな地震があったという事実はなかったことを付け加えておきます。

※コメントありがとうございます。今回の題名は、角川ホラー文庫から出ている『闇夜に怪を語れば』から取りました。角川ホラーの僕のお気に入りは、『見知らぬ私』というアンソロジーです。鎌田敏夫、鷺沢萌、高橋克彦、松本侑子など豪華な作家さんのすばらしい短編が読めますよ。

5件のコメントがあります

  1. ミーナ

    佐々木さんの恐怖体験。。私は『幽霊を見た!』とかいうものかと勝手に思っていたのですが、これもホントに怖い体験ですね(~_~;)

    佐々木さんのおススメのホラー小説読んでみたいです(*^^)v

  2. 叶聖子

    もしや、続きが書かれているかと期待していました。 
    ミーナさんのように、私も素直な感想が書けるといいですが、これはなんの現象かと分析してしまうんです。 
    ミーナさん、前回のコメントで伯母様からCDをいただいたと聞き、私もそうしようとヒントをいただきました。

    佐々木さんの今回の展開は、ブログを読んでいる私達ファンにとって、得した気分になれるプレゼントのようです。

  3. ありぃ

    『見知らぬ私』
    探してみます☆

    金縛りの経験がないので、1回くらいは起ってみたいです(笑)

  4. ミーナ

    叶聖子さんは勉強家なんですね!(^^)!
    叶聖子さんはSeanNorthのライブにはよく行かれるんですか?私は7月28日の幕張光の祭典でのライブに行きました☆☆

  5. 叶聖子

    ミーナさん、私は勉強家ではないですよ。
    年を重ねて純粋さが少なくなっただけなんです。
    7月28日の幕張には行けませんでしたが、友達が「すごい人で驚いた! 2~300人は聴いていた」と言っていました。
    その場所を通る人が立ち止まり、そして座り込んでまで聴き入っていたらしいですね。
    聴いた瞬間から心を掴んでしまいますからね。
    そのお話を聞いただけで嬉しくなりました。私も行きたかったです。

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